【第14回】「Chat-GPTへの初挑戦」

YUVEC理事 宮代 文夫

どうも「最新のIT動向を追う」ようになって多少苦しんでいますが、このChat-GPTも半年後だともう新鮮味がなくなります。今が旬で紹介しがいがあります、ということで書店をのぞいてみました。もう雑誌はC-Gオンパレードです。そこでPresident,ダイヤモンド、Trendyの3誌を購入しました。家でパラパラ見て比較しますと、”仕事術大全”と謳ったP誌が断然わかりやすい。いま、無料で試すことができるのはWebサービスで、今はChat-GPTとBard(Google)しかありません。P誌の比較によりますとBard(5/11,open)は応答は速いがつまらない、C-Gは饒舌だが面白い、というので後者を試しました。WebでChat GPTと打ち込むと山ほど”使い方指南”のサイトが出てきます。これに引っかからずchat.openai.comを探してアクセスしますとメルアドと電話番号を聞いてきます。ところが「このメルアドはダメ、このPWはダメ、新PW設定のメールを送る」ときましたが、そのメールが届きません。業を煮やして、仕方なくBardに挑戦することにしました。すると普段グーグル・ドライブを使ったりしているせいか、すぐ”質問記入欄”が出て来ました。半信半疑ながら、そこに雑誌で指南されたやり方で記入して”送付”しました。さて答えはどこに?? と思い、何気なくスクロールしたところもう答えが出ていました。この間数秒。正真正銘のAIの回答ですよね。これには驚きました。以下、ちょっと恥ずかしいのですが、ご参考まで、このやりとりをそのまま記します。6/22、正真正銘の初挑戦の記録です。

【Bardへの質問-1】

NPO法人会報に「わかりやすい入門講座」を連載しております。肩の凝らない随筆風の文章です。対象者は大卒の退職中高年者層等です。字数は4000文字。2,3の面白い事例と写真またはイラストを2,3挿入しています。今回のテーマは何と「Chat GPTとは?」です。下記について教えてください。

①比較的自由に仕事を続けているシニアにとって、Chat GPTを使うと有効な実例を3つ挙げて下さい。
②近年、Chat GPTを使って得られた”思いがけない、面白い結果”が得られた例を2,3紹介して下さい。
③今後10年間にChat GPTはどのような変化をし、どのような分野に、どう発展するか展望を示して下さい。
④文章に合わせた面白いイラストまたは写真を2,3添付してください(ただし著作権に触れないもの)。

【Bardの回答-1】(即座に返って来た答えです)

①ChatGPTとは、OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットです。原語のGenerative Pre-trained Transformerとは、「生成可能な事前学習済み変換器」という意味です。ChatGPTは、膨大な量のテキストデータで学習されており、テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブ コンテンツの作成、有益な方法での質問への回答など、さまざまなことができます。
比較的自由に仕事を続けているシニアにとって、ChatGPTを使うと有効な実例はいくつかあります。
例えば、
•新しいアイデアを生み出す
•文章を書く
•言語を翻訳する
•クリエイティブなコンテンツを作成する
•質問に答えてもらう
などです。ChatGPTは、シニアのスキルアップや仕事の効率化に役立つツールです。

②近年、ChatGPTを使って得られた「思いがけない、面白い結果」はいくつかあります。例えば、
•ChatGPTを使って書いた文章が、人間が書いたものと見分けがつかないほど自然だった。
•ChatGPTを使って翻訳した文章が、非常に正確で自然だった。
•ChatGPTを使って作ったクリエイティブなコンテンツが、非常に高品質だった。
•ChatGPTを使って答えてもらった質問が、非常に的確で役立った。

③ChatGPTは、まだ開発途上ですが、今後も大きく進化していくことが期待されています。10年後には、ChatGPTは、さらに人間に近いレベルの知能を備え、私たちの生活をより豊かにしてくれることでしょう。

④回答なし。

<感想>この4年間取り組んだ”MDH関連”の質問をしました。写真・図は回答・添付なしだし、”思いがけない面白い結果”もちっとも面白くない。質問が悪かったと思い、第2弾。今度は雑誌の指南通りのセリフでトライしました。

【Bardへの質問-2】

あなたは人事関係のプロです。大学を卒業して大企業に就職し、定年まで勤めあげた60歳超えのシニアが、「モノづくり中小企業」に再就職しようとする場合についての見解をお願いします。
(1)在籍した大企業と、これから就職しようとする中小企業の各種ギャップを考慮した場合、シニアはどのような心構えで臨めばよいか重要な順に3つ挙げて下さい。
(2)就職しようとするシニアに再教育を施すことは有用でしょうか、ムダでしょうか?  有用だとすればどんな科目がよいかいくつか挙げて下さい。
(3)受け入れ側の中小企業の社長がシニアを迎えるに当たっての心構え、留意点をいくつか挙げて下さい。

【Bardの回答-2】

(1)シニアの心構え
・柔軟な対応力、・チームワーク意識、・向上心
大企業では、シニアは多くの経験と知識を積み重ね、ある程度の権限を持って仕事をすることができます。しかし、中小企業では、シニアは若い社員に比べて経験や知識が劣ることもあります。そのため、柔軟な対応力を持って、新しいことを学ぶことをいとわず、チームワークの中で仕事をすることが大切です。また、向上心を持って、常に自分のスキルを向上させていくことも重要です。

(2)再教育を施すことは、シニアが中小企業で活躍するために有用です。特に、以下の科目は有用です。
・情報処理技術、・ビジネスマナー、・コミュニケーション能力、・異文化理解
これらの科目を学ぶことで、シニアは中小企業で必要なスキルを身につけることができます。

(3)中小企業の社長がシニアを迎える際には、以下の点に留意することが重要です。
•シニアの経験と知識を尊重する 
•シニアが活躍できる環境を整える
•シニアの意見に耳を傾ける
•シニアに感謝の気持ちを持つ
シニアは、多くの経験と知識を持っており、中小企業にとって貴重な存在です。シニアの経験と知識を尊重し、活躍できる環境を整えることで、中小企業はシニアの力を得ることができます。

<感想>これは質問-1に比べて多少マシですね。この調子で質問を工夫すれば使えるかも。そこで、自分がよく知っていることを聞いて”実力”を試そうとしました。

【横浜DeNAベイスターズに関する質問】

横浜DeNAベイスターズの熱烈なファンです。ルーツから今までの球団名の変遷と使用球場の推移を教えて下さい。

【Bardの回答】

横浜DeNAベイスターズの前身は、1934年に創設された「大洋軍」です。大洋軍は、1947年に「大洋ホエールズ」に改称し、1953年に横浜スタジアム(当時は横浜球場)に本拠地を移転しました。1964年には、日本初の本拠地球場である横浜スタジアムを開場しました。 1998年、大洋ホエールズは、横浜ベイスターズに改称しました。横浜ベイスターズは、2004年に、球団創設以来初の日本一に輝きました。

<感想>これは大分マシな回答ですが、1949セリーグ創成、1953松竹ロビンスと合併、1955同解消、1960セリーグ初優勝、日本シリーズでも大毎オリオンズを下し日本一。1998 2度目のセリーグ制覇。日本シリーズでは西武を下し日本一(西武ファンのワイフと揉めた)に、等がヌケ。Googleで探すと詳しく出ています。このAIは何を参照? そこでちょっと意地悪なもう一問。

【音楽CDに関する質問】

J.S.Bach作曲の「マタイ受難曲」は多数のCDが発売されています。現在日本で入手できるCDをすべて教えてください。指揮者、オーケストラ、エバンゲリスト役、キリスト役、アルト、合唱団、録音年を明記して下さいね。

【Bardの回答】

略。これはムリだったようで、9 CDの紹介がありました。私は20セット以上持っています。大体、極め付きのK.リヒター指揮・ミュンヘンバッハ管弦楽団x年代別3組が入っていなかった。これはもう落第。ウヒツヒ。 ―以上