本コースのねらいと学習手法の特徴

総監修:宮代文夫

このコースでは主としてパワー半導体デバイスとその応用を理解するためのカリキュラムを実施します。その中でも特にワイドバンドギャップ(WBG)のSiCやGaNなどのパワー半導体デバイスを用いたインバータ・モジュールの実装に焦点を当て、インバータの設計・組み立て、WBGパワー半導体の実装プロセス、実装材料、熱解析、シミュレーション、信頼性試験等の一連の技術をeーラーニング、見学・講義によって系統的に学ぶことができます。
本カリキュラムは、これまで8年間にわたりこの分野の実用化を研究してきた産学一体のプロジェクト(KAMOME-PJ)メンバーの豊富な実績の積み上げから、現状を踏まえ、発展を期して立案いたしました。2023年度からは新たに直近3年間の進化を追補するとともにベーシックコースのコンテンツも統合収容しパワーエレクトロニクスの基礎から最先端までの技術を網羅しました。

基本ステップ e-ラーニングで学ぶ(PCやタブレットでいつでもどこでも学べます)
1講座は約90分程度、約10~15分毎の7単元に分けて理解を確認しながら学習します
オプション 見学・講義に参加して試作現場や各種評価設備の理解を深める

▼開講日程(予定)

e-ラーニング:上期講座(6月~9月) 下期講座(11~2月)
見学・講義(オプション):上期講座(9月) 下期講座(2月)

▼会場(※見学・講義)

シーマ電子㈱設計・試作・評価センター(韮崎市龍岡町下条南割995番440)
神奈川県産業技術総合研究所(KISTEC)(海老名市下今泉705-1)

▼主な受講対象者と習得目標

広義のパワーモジュール実装分野に従事する技術者,研究者,経営企画等

技術者の方:パワーモジュール等の設計や開発にあたる技術を体系的に学ぶ
研究者の方:封止・接合材料やデバイス等パワーモジュール実装に関する周辺技術を学ぶ
企画の方:パワーモジュール開発に関する技術課題と事業のヒントを見つける

▼受講条件・関連科目

受講者には開講期間中の任意の2ヶ月で受講を完了していただきます。見学・講義のみの受講も可能です。

▼教科書・参考書

教科書:受講メモ冊子(スライド毎にメモを記入出来ます)
参考書:「先端パワーデバイス実装技術」羽深等宮代文夫山田靖共著、
シーエムシー出版(2021年)

【基本ステップ】eラーニング

▼e-ラーニングコース紹介動画

パワーエレクトロニクスの基礎から最先端技術までをを手軽に学ぶためのe-ラーニングシステムにより、次ページ以降の3ページに示す36講座を提供します。Webサイト「横浜パワエレカレッジ」にログインすることで、各講座をいつでもどこでも学習することができます。

【全3グループで構成される講座群を用意しました。】

Aグループは従来アドバンストコースとして提供してきましたパワーエレクトロニクスの応用と周辺技術についての12講座

Bグループはパワーエレクトロニクスの基礎技術に関する10講座とベーシックコースの実験の事前学習と直前学習用ビデオ8講座。

Cグループはパワーエレクトロニクスの最新技術動向についての6講座で構成されています。

▼必見!講師による概略説明動画
*Point 
・【Aグループ】は、90分程度の各講座を5分〜20分程度に分割し、各講座の理解度テストとその解説で確認できます。学習内容を効率的に整理できる「受講メモ」をダウンロードして活用頂けます。
・【Bグループ】は、5分〜20分程度に分割した講座を配置しています。図解とアニメーションを入れたものも多くあり理解し易い構成になっています。
・【Cグループ】は、「テキストPDF」をダウンロードでき活用頂けます。講師による概略説明動画で講座概要が確認でき受講の一助になることを願っています

【オプション】見学・講義

見学・講義1回当たりの受講人数:5~15名)

パワー半導体デバイスの実装や製造で最先端の設備を保有する以下の2会場で見学・講義を実施します。(写真はシーマ電子㈱でのクリーンルームの見学風景)

①シーマ電子株式会社
設計・試作・評価センターでは、パワーモジュール(パワーデバイス、各種パッケージ)の試作工程を見学しま
す。また、試作のみならず、パワーサイクル試験/TEG、静特性測定、熱抵抗測定などについても詳しく講義しま
す。(ただし、同業の方にはご遠慮いただく場合もありますのでご了承下さい)

②神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)
「パワーモジュールの解析評価と設備」(講師:高橋邦明・八坂慎一)の講義受講後、パワー半導体デバイスや
パワーエレクトロニクス機器の各種試験、評価設備を見学します。

※各見学会には定員があります、詳しくはその都度ご案内いたします。