⑦パワーモジュール実装材料(セラミックス)
コース区分 | アドバンスト・コース(A) |
講座名 | パワーモジュール実装材料 |
日程等 | 2016/12/6(90分) |
講義の概要
パワー半導体において放熱は重要であることから,高い熱伝導率を有するセラミックスの利用は必須である.同時に,温度変化に伴う材料の変形は,部材中に局所的に高い熱応力を生じ,その結果,モジュールの破損に至ることも課題であった.もちろん,温度上昇したとしても,絶縁性などの基本的な特性は維持することも求められる.
本講義では,はじめにセラミックス,特に,パワーモジュールで利用されるセラミックス全般について概略述べた後,これらに求められる特性とその支配因子について紹介する.また,セラミックスの特性は製造プロセスにも強く依存することから,セラミックスの作り方についても述べる.
(内容)
0セラミックス概論
1パワーモジュール放熱部材用セラミックス
2セラミックスの特性を支配する因子
熱伝導,比熱,熱膨張
2.1熱的特性
絶縁性
2.2電気的特性
強度,破壊靱性,疲労
2.3機械的特性
3セラミックス製造プロセス
■講師が最も訴えたいこと/期待したいこと
1材料を知ることは,よりよいモジュール設計に繋がります
2セラミックスは同じ物質でも,製法・微構造によって特性は異なることを理解しましょう.
講師の自己紹介(プロフィール)
多々見純一
経歴等
1997年~現在 横浜国立大学にて,窒化物を中心とするセラミックスの研究に従事.
実装業界での経験等
車載半導体・ASICの開発・評価
半導体のイミュニティ評価手法開発
パワー半導体の実装、パワーモジュール開発